特集 フローチャートでわかる 婦人科外来診療パーフェクトブック
Ⅳ 生殖・内分泌
45.卵巣過剰刺激症候群
野口 梨佳
1
,
髙井 泰
2
R. Noguchi
1
,
Y. Takai
2
1埼玉医科大学総合医療センター・総合周産期母子医療センター
2埼玉医科大学総合医療センター・産婦人科
pp.1395-1406
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003181
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卵巣過剰刺激症候群(ovarian hyperstimulation syndrome;OHSS)は排卵誘発薬により発症する医原性疾患であり,卵巣腫大,腹水および胸水の貯留,血液濃縮などを呈し,血栓塞栓症や多臓器不全などにより危機的状態に陥る可能性もある。排卵誘発治療に携わる医師はOHSSのリスク因子を把握したうえで適切な予防,対応を行う必要がある。本稿では米国生殖医学会のガイドライン1),日本産科婦人科学会による診療ガイドライン2),厚生労働省の重篤副作用疾患別対応マニュアル3),日本生殖医学会による生殖医療ガイドライン4)などに基づき,OHSSの実際の診療について述べる。
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