症例
腹腔鏡下手術が診断および治療に有効であった腹膜妊娠の3症例
増井 紗帆
1
,
佐藤 孝洋
1
,
村形 祐衣子
1
,
庄子 嘉美
1
,
藤本 久美子
1
,
舩山 由有子
1
,
片平 敦子
1
S. Masui
1
,
T. Sato
1
,
Y. Muragata
1
,
Y. Shoji
1
,
K. Fujimoto
1
,
Y. Funayama
1
,
A. Katahira
1
1宮城厚生協会坂総合病院産婦人科
pp.413-418
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002933
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異所性妊娠のうち腹膜妊娠の頻度は約1%とされる。当院において過去20年間で手術を行った異所性妊娠のうち腹膜妊娠は3症例で,いずれも腹腔鏡下手術であった。主訴は腹痛や不正性器出血であり,最終月経より算出して妊娠週数は5~8週相当,そのうち2症例はMRIにてダグラス窩に胎囊様構造を認めた。3症例とも腹腔鏡下に着床部位の診断と治療を完遂できた。腹膜妊娠は経腟超音波では診断困難な場合もあり,診断と治療を兼ねる腹腔鏡下手術は非常に有用である。また臨床的に時間の余裕がある場合には,MRI検査も有効な診断方法である。
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