症例
妊娠7 週に発症した傍直腸窩ヘルニアによるイレウスの1例
上原 知子
1
,
佐藤 孝洋
1
,
藤本 久美子
1
,
片平 敦子
1
,
高津 政臣
1
,
舩山 由有子
1
1公益財団法人宮城厚生協会坂総合病院産婦人科
pp.1297-1301
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000153
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今回われわれは,妊娠7 週に発症した傍直腸窩ヘルニアによるイレウスの1 例を経験したので報告する。症例は23 歳,1 経妊0 経産。妊娠7 週に悪阻の疑いで入院。症状の改善乏しく,第7 病日,CT にてイレウスの診断となり,緊急手術を施行した。右傍直腸窩ヘルニアを認め,小腸部分切除およびヘルニア根治術を行った。術後経過良好で,術後12 日目に退院したが,子宮内胎児死亡となった。妊婦に腹痛,嘔吐などを認めた場合,イレウスの可能性を念頭に置き,迅速な診断と治療が重要である。
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