症例
卵巣massive ovarian edema茎捻転の手術時に,幼少時の鼠径ヘルニア手術による対側卵巣の萎縮を認めた1例
藤本 久美子
1
,
佐藤 孝洋
1
,
上原 知子
2
,
萩原 達也
1
,
片平 敦子
1
,
高津 政臣
1
,
舩山 由有子
1
K. Fujimoto
1
,
T. Sato
1
,
T. Uehara
2
,
T. Hagihara
1
,
A. Katahira
1
,
M. Kozu
1
,
Y. Funayama
1
1坂総合病院産婦人科
2東北大学病院産婦人科
pp.697-700
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000473
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症例は31歳,1妊1産。幼少時右鼠径ヘルニア手術歴のある女性で,左付属器腫瘍茎捻転の診断にて腹腔鏡下手術を施行した。左卵巣は鵞卵大で360°捻転し,右卵巣堤索が鼠径管へ牽引され,右卵巣は萎縮していた。対応に苦慮したが,茎捻転の再発回避を優先し左付属器摘出を施行したが,摘出卵巣の病理所見はmassive ovarian edema(MOE)であった。鼠径ヘルニア手術により同側の卵巣,卵管が影響を受けている可能性,およびMOEの診断と治療について考察を加えた。
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