臨床経験
癒着胎盤スペクトラム障害(PAS),RPOCと凍結融解胚移植に関する検討
豊福 彩
1
,
春日 摩耶
1
,
日野 麻世
1
,
山西 恵
1
,
山西 優紀夫
1
,
横山 玲子
1
,
山村 省吾
1
,
坂田 晴美
1
,
吉田 隆昭
1
A. Toyofuku
1
,
M. Kasuga
1
,
M. Hino
1
,
M. Yamanishi
1
,
Y. Yamanishi
1
,
R. Yokoyama
1
,
S. Yamamura
1
,
H. Sakata
1
,
T. Yoshida
1
1日本赤十字社和歌山医療センター産婦人科
pp.407-412
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002932
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癒着胎盤スペクトラム(PAS)や,RPOCと称される胎盤異常形成による産科合併症が近年増加し,ART,特にホルモン補充周期での凍結融解胚移植(HRC-FET)がそのリスクを上昇させることが懸念されている。当院でPAS, RPOCと診断された67例のうち,28例41.8%がARTによる妊娠であった。PAS, RPOCではHRC-FETが多い印象であったが,不妊治療内容の詳細について半数近くは紹介状・カルテに記載されておらず,検討は不可能であった。不妊治療担当者と周産期医療担当者の情報の共有は今後もさらに重要になってくるものと考える。不妊治療の詳細な内容や,産褥後期出血についても周産期登録の項目に含めるなど,情報登録のあり方について再考が必要と思われる。
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