特集 産婦人科における素朴な疑問と解説(1)婦人科編
婦人科 凍結融解胚移植は母体や児に影響しないの?
左 勝則
1
,
梶原 健
,
石原 理
1埼玉医科大学 産科婦人科
キーワード:
凍結保存
,
胚移植
,
不妊症-女性
,
胚盤胞
,
リスク
,
妊娠転帰
,
顕微授精法
,
融解
Keyword:
Embryo Transfer
,
Risk
,
Cryopreservation
,
Infertility, Female
,
Pregnancy Outcome
,
Blastocyst
pp.1094-1097
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022353391
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凍結融解胚移植は生殖補助医療の最終段階で行われる治療である。移植の前までに行われる医療技術や不妊原因の影響を考慮したうえで、凍結融解胚移植後の単胎児では新鮮胚移植に比べ出生体重が大きく、妊娠期間が長い傾向にある。また妊娠高血圧症候群や癒着胎盤といった胎盤形成に起因した妊娠合併症が増える傾向にあり、近年ではホルモン補充周期において特に多いことが明らかになってきた。着床期から妊娠初期のホルモン環境が母児へ及ぼす影響は未解明な点が多く、今後の研究の集積が待たれる。
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