今月の臨床 ART最新情報—妊娠率向上のために
凍結・胚移植・着床
3.選択的凍結胚移植—全胚凍結胚移植
神谷 博文
1
,
森若 治
1
,
田中 恵美
1
,
八木 亜希子
1
,
下大澤 とし恵
1
1神谷レディースクリニツク
pp.1405-1409
発行日 2000年12月10日
Published Date 2000/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904207
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はじめに
凍結胚移植は,多胎妊娠の予防のための移植胚数の制限で生じる余剰胚を凍結保存し,その有効利用による妊娠率の向上や患者負担の軽減を目的としている.選択的凍結胚移植は排卵誘発時の採卵周期に新鮮胚を移植せずにすべての胚の凍結保存を行い,後日自然周期やホルモン補充周期での内膜調整を行い胚移植する方法である.筆者らは1995年より選択的凍結胚移植を卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の重症化の予防や子宮内部環境を考慮しての妊娠率,生産率向上のために行っている.
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