今月の臨床 体外受精マニュアル—新しく始める人へのアドバイス
体外受精の展開
2.凍結胚移植の実際
森若 治
1
,
神谷 博文
1
1斗南病院産婦人科
pp.1123-1127
発行日 1995年8月10日
Published Date 1995/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902236
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●はじめに
ヒト凍結胚移植は,1983年にTrounsonら1)がはじめて妊娠成功例を報告して以来,IVF-ETを行う上で不可欠のものとなってきている.凍結胚移植の有用性としては,多胎妊娠の予防と余剰胚の有効利用,患者負担の軽減,子宮の内部環境を考慮した妊娠率・生産率の向上,卵巣過剰刺激症候群の重症化の予防などがあげられる2).
当科でも1991年12月に凍結胚移植によるはじめての分娩例を経験し,現在までに21例分娩を終了している.
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