増刊号 ─知りたい最新情報がすぐわかる!─不妊・不育症診療パーフェクトガイド
6.生殖補助医療
胚凍結法および凍結胚移植法の種類と特徴
向田 哲規
1
,
田中 勝洋
1
,
高橋 克彦
1
,
岡 親弘
2
1広島HARTクリニック
2東京HARTクリニック
pp.253-259
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208726
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◉胚や配偶子の凍結方法は,徐々に温度を低下させて液体窒素内で保存する緩慢凍結法と,一気に液体窒素内の温度である−196℃に低下させるガラス化法があり,現在は生存性や臨床成績の高さからガラス化法が主流である.
◉凍結胚移植のための子宮内膜の調整方法には,内因性ホルモン分泌による内膜作成方法(自然排卵周期)と,外因性ホルモン投与による内膜作成法があり,成績の差はみられない.
◉日本の生殖補助医療による出生児全体の75%は,凍結胚移植による妊娠からであり,それは新鮮胚移植と比較して有意に妊娠率・着床率が高いためである.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.