特集 世界の潮流についていこう! 婦人科がん診療2024
Ⅲ.卵巣癌
3.プラチナ抵抗性再発卵巣癌への新規薬物療法のエビデンス
-―Mirvetuximab Soravtansine―
河村 美由紀
1
,
松本 光史
1
M. Kawamura
1
,
K. Matsumoto
1
1兵庫県立がんセンター腫瘍内科
pp.377-383
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002924
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
葉酸受容体αをターゲットに開発された抗体薬物複合体の1つに,Mirvetuximab Soravtansineがある。プラチナ抵抗性再発卵巣癌に対する単剤療法が,SORAYA試験やMIRASOL試験で効果を認め,海外ではすでに日常臨床で用いられるようになった薬剤である。さらに現在,海外では併用療法や対象がん種の拡大などの研究開発も多数進められている。こうした世界の潮流に取り残されないように,日本でも臨床応用に向けた取り組みを進めていかなければいけない。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.