特集 再発・転移をきたした婦人科がんの治療―標準治療を超えた挑戦―
Ⅲ.卵巣がん・卵管癌・腹膜癌
10.プラチナ抵抗性再発治療の進歩
野村 弘行
1
1東海大学医学部専門診療学系産婦人科学
キーワード:
再発卵巣癌
,
プラチナ抵抗性
,
抗体薬物複合体
Keyword:
再発卵巣癌
,
プラチナ抵抗性
,
抗体薬物複合体
pp.1265-1271
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000934
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要旨
プラチナフリーインターバルが6カ月未満であるプラチナ抵抗性再発卵巣癌は,治療反応に乏しく予後不良であり,症状緩和,QOLの維持がおもな治療目標となる.非プラチナ単剤療法が治療の基本であり,リポソーム化ドキソルビシンなどの薬剤が選択されてきた.最近では,ベバシズマブやアパチニブといった分子標的治療薬の殺細胞性薬剤への上乗せ効果,ミルベツキシマブ ソラブタンシンなどの抗体薬物複合体の有効性が報告されている.
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