臨床経験
高齢者(65歳以上)の子宮体癌症例についての検討
山本 寄人
1
,
若槻 真也
1
,
中澤 彩花
1
,
難波 孝臣
1
,
塩田 さあや
1
,
山本 眞緒
1
,
上野 晃子
1
,
川瀬 史愛
1
,
林 和俊
1
Y. Yamamoto
1
,
S. Wakatsuki
1
,
A. Nakazawa
1
,
T. Namba
1
,
S. Shiota
1
,
M. Yamamoto
1
,
A. Ueno
1
,
F. Kawase
1
,
K. Hayashi
1
1高知医療センター産婦人科
pp.853-862
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002648
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高齢者が増えてきており,高齢者の子宮体癌の増加が予想される。65歳以上の高齢子宮体癌症例について検討した。2011年1月~2020年12月に当科で治療した65歳以上の60症例を対象とし,同時期に治療した65歳未満の113症例を比較対象として後方視的に検討した。高齢者は進行例が多く,病理組織学的に悪性度の高い例が多いにもかかわらず,若年者に比較して積極的な治療が行われていない例を認めた。また,独居症例も多く,身体的因子とともに社会的背景が治療に影響している可能性がある。年齢を考慮した標準的治療の確立は困難である。
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