臨床経験
子宮頸癌との重複癌症例の臨床的検討
朝野 晃
1
,
太田 聡
1
,
早坂 篤
1
,
和田 裕一
1
1独立行政法人国立病院機構仙台医療センター産婦人科
pp.1075-1079
発行日 2007年8月10日
Published Date 2007/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101556
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
当科で治療した子宮頸癌551例中,重複癌症例は19例(3.4%)であった.同時性重複癌が7例で,癌種は乳癌,卵巣癌が2例であり,胃癌,卵管癌,膀胱癌が1例であった.子宮頸癌以前に他臓器癌を発生していた異時性重複癌は5例で,乳癌が3例と最も多く,胃癌,直腸癌,甲状腺癌(乳癌と子宮頸癌との三重複癌)が1例であった.子宮頸癌以後に他臓器癌を発生していた異時性重複癌は7例であり,胃癌が2例で,乳癌,頬癌,子宮体癌,膀胱癌,大腸癌が1例であった.また,放射線治療後の2次癌と思われる膀胱癌を1例認めた.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.