臨床経験
40歳未満の若年者の悪性・境界悪性子宮付属器腫瘍についての検討
山本 寄人
1
,
塩田 さあや
1
,
山本 眞緒
1
,
森田 聡美
1
,
脇川 晃子
1
,
永井 立平
1
,
小松 淳子
1
,
南 晋
1
,
林 和俊
1
Y. Yamamoto
1
,
S. Shiota
1
,
M. Yamamoto
1
,
S. Morita
1
,
A. Wakikawa
1
,
R. Nagai
1
,
J. Komatsu
1
,
S. Minami
1
,
K. Hayashi
1
1高知医療センター産婦人科
pp.1579-1584
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001125
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
若年者の悪性腫瘍において妊孕性温存を目的とした治療の要望が高まっている。2011年9月〜2018年11月の間に,当科で初回治療を施行した悪性および境界悪性子宮付属器腫瘍症例を対象として,進行期,組織型などの臨床的特徴について40歳未満群と40歳以上群とを比較し,後方視的に検討した。40歳未満群では,進行期はⅠ期症例が多く,組織型は粘液性癌の割合が有意に高かった。妊孕性温存手術を施行し生児獲得に至った症例も認めたが,再発症例も認めており,妊孕性温存手術の適応と限界,再発の可能性についても含め十分なインフォームド・コンセントを行う必要がある。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.