原著
高度肥満を伴う子宮体癌症例の臨床的検討
秋本 由美子
1
,
谷本 博利
1
,
加藤 俊平
1
,
佐々木 充
1
,
寺本 三枝
1
,
寺本 秀樹
1
1地方独立行政法人広島市立病院機構広島市立安佐市民病院産婦人科
pp.909-913
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000067
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肥満患者の周術期管理は様々な疾患の合併により調整が必要な場合も多く,手術療法を第一選択とする子宮体癌でも安全に標準手術が行われるかどうかが重要な問題である。2006年から2014年の9年間に当科で初回治療を行った子宮体癌患者148例のうち,BMI35以上の高度肥満患者8例(5.4%)について診療録から後方視的に検討した。肥満を理由に縮小手術とした症例はなく,同等の術式で非高度肥満症例と比較して手術時間に差はなかった。また,術後合併症を認めなかった。高度肥満症例でも安全に標準手術を行うことが可能であった。
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