臨床経験
マイクロ流体精子選別による精子調整を行った胚発育不良症例における培養成績の検討
小林 正知
1
,
関和 瞳
1
,
髭 友希
1
,
森中 美友
1
,
川本 真
1
,
羽渕 さゆき
1
,
小柳 良子
1
,
園田 桃代
1
M. Kobayashi
1
,
H. Sekiwa
1
,
Y. Hige
1
,
M. Morinaka
1
,
M. Kawamoto
1
,
S. Habuchi
1
,
Y. Koyanagi
1
,
M. Sonoda
1
1医療法人桃花会園田桃代ARTクリニック
pp.515-524
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002557
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従来の精子調整法である密度勾配遠心法+swim up法は,遠心分離による精子への物理的損傷,また処理時間の長さが精子のDNA損傷につながることが報告されている1)。一方でマイクロ流体精子選別は遠心分離を必要とせず,特殊なフィルターと精子の運動性を利用して短時間で良好運動精子を回収することができ,その有効性が期待される。今回マイクロ流体精子選別法による精子調整を行った胚発育不良症例における培養成績を検討した。その結果,マイクロ流体精子選別法の培養成績は従来法よりも良好であり,特に高齢女性または運動精子濃度が良好な症例においてよりよい培養成績を示した。
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