診療
当院における腹腔鏡下子宮体癌手術の後方視的検討
森 繭代
1
,
宮本 雄一郎
1
,
曾根 献文
1
,
谷川 道洋
1
,
鶴賀 哲史
1
,
織田 克利
1
,
平池 修
1
,
大須賀 穣
1
,
藤井 知行
1
M. Mori
1
,
Y. Miyamoto
1
,
K. Sone
1
,
M. Tanikawa
1
,
T. Tsuruga
1
,
K. Oda
1
,
O. Hiraike-Wada
1
,
Y. Osuga
1
,
T. Fujii
1
1東京大学医学部附属病院女性診療科・産科,女性外科
pp.1393-1396
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001071
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当院では術前子宮体癌IA期に対して腹腔鏡下子宮全摘術,両側付属器切除および骨盤リンパ節郭清を2014年11月〜2018年12月に43例施行し,40例において完遂した。過去の開腹手術と周術期成績や予後を比較した。腹腔鏡手術群において出血量と手術時間が開腹と比較し有意によく,摘出リンパ節数に有意差は認めなかった。術後に腟断端関連の合併症を3例に認めた。IA期の正診率は90%,観察期間の中央値は18カ月で,現時点では全例で再発を認めていない。当院での腹腔鏡下子宮体癌手術の周術期成績は良好であり,短い観察期間ではあるが予後も良好であった。
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