特集 AYA世代の女性ヘルスケア―対応と実際―
Ⅲ.感染症対策
4.最近のHIV患者の動向と産婦人科診療
上野 啓子
1
,
小柳 美里都
1
,
小野 政徳
1
,
西 洋孝
1
,
久慈 直昭
1
K. Ueno
1
,
M. Oyanagi
1
,
M. Ono
1
,
H. Nishi
1
,
N. Kuji
1
1東京医科大学産科婦人科学教室
pp.1081-1086
発行日 2022年9月30日
Published Date 2022/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002293
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症は,体内へのHIV侵入によりCD4陽性リンパ球が壊されて起こる慢性進行性の細胞性免疫不全症である。治療の進歩により後天性免疫不全症候群(AIDS)の発症を抑えることが可能になったが,わが国でも新規患者は後を絶たない。二次感染や母子感染を防ぐ意味でも早期診断,早期治療が重要である。最新の知見を踏まえ,早期診断のための診察上の注意点,HIV患者の生殖医療の現状や母子感染予防への対応も含め概説する。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.