特集 医療・福祉施設における感染制御と臨床検査
各論
2.微生物別の種類別にみた施設内感染制御
4) ウイルス HIV
照屋 勝治
1
Katsuji TERUYA
1
1国立国際医療センター戸山病院 エイズ・治療研究開発センター
キーワード:
標準予防策
,
職業的曝露によるHIV感染
,
HIVの曝露後予防
Keyword:
標準予防策
,
職業的曝露によるHIV感染
,
HIVの曝露後予防
pp.1427-1430
発行日 2009年10月30日
Published Date 2009/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102137
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はじめに
日本におけるHIV患者数は増加の一途をたどっており,2008年末時点でのHIV感染者およびAIDS患者の累計は15,451人となった1).今後,国内でのHIV患者数の増加に伴い,各医療機関においてHIV患者を診療する機会(確率)は加速的に増加することが予想される.また,診断の遅れが問題となっており,毎年の報告者数の3割弱がAIDS発症後に診断されているという現状を考慮すると,まだ診断されていない多数の潜伏感染者が,各医療機関をすでに受診していると考えるべきであろう.
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