特集 AYA世代の女性ヘルスケア―対応と実際―
Ⅲ.感染症対策
5.尖圭コンジローマと性器ヘルペス
川名 敬
1
K. Kawana
1
1日本大学医学部産婦人科学系産婦人科学分野(主任教授)
pp.1087-1092
発行日 2022年9月30日
Published Date 2022/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002294
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AYA世代の女性において,性行為感染は身近で最も起こりうる疾患群である。感染症というものは,いつの時代も絶えることなく永遠に発生し続ける疾病である。その一端である新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにおいては,性感染症は全般的に増加傾向にある。AYA世代と妊娠出産は密接に関係していることから,性感染症の延長に母子感染症の問題も生じうる。その回避のためには適切な感染予防と,早期治療が重要である。本稿では,ウイルスによる性感染症で,かつ母子感染が問題となる尖圭コンジローマと性器ヘルペスについて,妊娠中の管理も交えて概説したい。
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