特集 いま大きく変わりつつある子宮頸がんの診療
10.子宮頸がんにおける腹腔鏡下傍大動脈リンパ節生検
村上 幸祐
1
K. Murakami
1
1近畿大学医学部産科婦人科学教室
pp.617-621
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002174
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進行子宮頸がんでは放射線治療が主体となるが,リンパ節転移は重要な予後規定因子であり,リンパ節転移の制御のため,適切な照射範囲の設定が重要である。傍大動脈リンパ節転移陽性例では照射野を傍大動脈リンパ節領域まで拡大することの有用性が報告されており,NCCNガイドライン2020でも,リンパ節生検によるステージングが提示されている。われわれは,術前に画像診断で傍大動脈リンパ節転移が明らかでない局所進行子宮頸がんに対して腹腔鏡下傍大動脈リンパ節生検を行い,照射範囲を決定している。本稿では,腹腔鏡下傍大動脈リンパ節生検の概要と実際,および注意すべき点について述べる。
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