特集 いま大きく変わりつつある子宮頸がんの診療
5.早期子宮頸がんに対する縮小手術のエビデンス
有本 貴英
1
T. Arimoto
1
1国家公務員共済組合連合会虎の門病院産婦人科
pp.587-592
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002168
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微小浸潤癌を除く早期子宮頸癌に対する標準術式は広汎子宮全摘術であるが,術後の尿意喪失・尿閉といった排尿障害などの合併症が問題となりうる。一方,早期子宮頸癌のなかでも特に腫瘍径が2cm以下であるⅠB1期(FIGO2018)の場合は広汎子宮全摘術による治療の予後は良好だが,病理学的子宮傍組織浸潤やリンパ節転移の頻度は少ない。
近年ⅠB1期を中心とした早期子宮頸癌に対し,様々な縮小手術の試みがなされている。本稿では,早期子宮頸癌の機能温存縮小手術を目指した臨床試験のうち,主要なものを紹介する。
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