連載 子宮頸がん 私自身,そして子どものことも考える ~HPVワクチンと子宮頸がん予防の正しい知識~ 【新連載】
子宮頸がんとは
小澤 桂子
1
Keiko OZAWA
1
1NTT東日本関東病院看護部/がん看護専門看護師
pp.369-374
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango25_369
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子宮頸がんの統計的データ
子宮頸がんは近年若い女性に増えているがんである.20~29歳の女性がかかるがんとしては甲状腺がんに次いで2番目に多く,30~39歳の女性の場合も乳がんの次に多い.
2014年の統計1)では,1年間に10,490人が子宮頸がんに罹患している.罹患者数がもっとも多い年齢は40~44歳であり,子宮体がんと比べ,若年者の罹患が多い(図1).2017年には,年間で2,795人が子宮頸がんで死亡している.50歳前後に一つのピークがあることは子宮頸がんの特徴といえる(図2).
子宮頸がんの罹患数と死亡数は近年増加してきている(図3).一方で,早期に発見されれば生存率は高い(表1)ため,検診は重要である.
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