特集 子宮頸がん予防—日本はどうする?—
11.HPVワクチン副反応に関する国内外の調査結果
田中 稔恵
1
,
上田 豊
1
,
木村 正
1
T. Tanaka
1
,
Y. Ueda
1
,
T. Kimura
1
1大阪大学大学院医学系研究科産科学婦人科学
pp.263-269
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001213
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科学的根拠となるデータが蓄積され,検診とともに子宮頸癌の予防戦略としての効果が世界的に認識されているHPVワクチンは,わが国では2013年6月以降,積極的接種勧奨が中止され,7年が経とうとしている。HPVワクチンの安全性について,海外および国内で多くの大規模調査が行われているが,これまでHPVワクチン接種と有害事象の因果関係を示すような科学的・疫学的根拠は示されていない。本稿では,ワクチン接種勧奨再開に向けて必要条件となるHPVワクチンの安全性についての国内外の調査結果に関して概説する。
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