特集 いま大きく変わりつつある子宮頸がんの診療
2.子宮頸部上皮内病変の治療における様々な選択肢
村上 浩雄
1
,
伊東 宏晃
1
H. Murakami
1
,
H. Ito
1
1浜松医科大学産婦人科
pp.565-572
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002164
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子宮頸がんの前駆病変である子宮頸部上皮内病変(CIN)は,生産年齢の若年女性において罹患率の高い疾患である。治療対象となるCIN3罹患数は20歳から39歳の生産年齢が約半数を占めるため,妊孕性温存治療が選択されることが多い。子宮温存治療としてexcisional treatmentである円錐切除術に加え,ablative treatmentとしてレーザー蒸散術や光線力学的療法(PDT)が治療オプションとして挙げられる。本稿ではこれらの選択肢についてメリット,デメリットを述べるとともに,あまり聞きなれないであろうPDTについても解説したいと考える。
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