今月の臨床 産婦人科手術における合併症管理のすべて
I 婦人科手術
2.腟式手術
5.卵管鏡下手術
末岡 浩
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.381-385
発行日 2002年4月10日
Published Date 2002/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904589
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
卵管鏡下卵管形成(falloposcopic tuboplasty:FT)システムの開発によって,卵管鏡を卵管内全域に挿入することが可能となり,卵管内腔の観察に加えて卵管通過障害の治療を同時に行うことができるようになった.それによって卵管機能の評価と治療に新たな指針が加わった.操作技術の習得が必要だが,高い卵管通過性回復成績を導き,体外受精と並列して位置付けられる低侵襲かつ有用性の高い治療法である.
この技術開発によって,従来,あきらめかけてきた卵管機能の評価と治療に体外受精に代わる新たなトライアルの道を開いた.この機器によってもたらされたメリットは大きい.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.