症例
挙児希望を主訴としたKlinefelter症候群と一卵性双生児の合併例
大橋 正和
1
,
野中 昭一
1
,
松島 将史
1
,
吉田 宏之
2,3
,
宇都 博文
2,3
,
片岡 典子
2,3
,
雪本 めぐみ
2,3
,
杉山 武
2
,
佐藤 卓
3
M. Oohashi
1
,
S. Nonaka
1
,
M. Matsushima
1
,
H. Yoshida
2,3
,
H. Uto
2,3
,
N. Kataoka
2,3
,
M. Yukimoto
2,3
,
T. Sugiyama
2
,
S. Satoh
3
1荻窪病院泌尿器科
2同病院 産婦人科
3同病院 虹クリニック
pp.333-336
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002092
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症例は38歳,男性。主訴は挙児希望。近医産婦人科で無精子症を指摘され当科を紹介受診。精巣容積:矮小。ホルモン検査:FSH高値。染色体:47,XXY。Klinefelter症候群による非閉塞性無精子症の診断。micro-TESEを施行するも精子回収なし。本症例には一卵性双生児の兄弟(独身)がいて,その兄弟も精査を希望。本症例と同様に,無精子症,精巣容積:矮小,FSH:高値。染色体:47,XXYであった。挙児希望・無精子症を主訴としたKlinefelter症候群と一卵性双生児の合併例は,検索しえた限りではわが国では初例,世界で2例目であった。
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