Japanese
English
研究と報告
一卵性双生児のうつ病の男性不一致例
Depression in einem vom monozygotischen Zwillingsbruder
大橋 正和
1
Masakazu Ohashi
1
1新潟大学医学部精神科
1Aus der Psychiatrischen Klinik der Universitat Niigata
キーワード:
Depression
,
Monozygotic twins
,
Discordance
,
"Hebaritsuki-tendency"
,
All or nothing
Keyword:
Depression
,
Monozygotic twins
,
Discordance
,
"Hebaritsuki-tendency"
,
All or nothing
pp.1041-1048
発行日 1987年10月15日
Published Date 1987/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204398
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抄録 うつ病を発症した一卵性双生児の男性不一致例の症例について,その発達史を中心に比較検討した。一卵性双生児では,同じ遣伝素質を有しているため,発症の不一致の要因を環境因の違いに求めることができる。
本症例のうつ病発端児では,母の受容不足を代償する形で,「へばりつき傾向」が発展してきたが,この「へばりつき傾向」の特徴は,対人的に「all or nothing」という形で,全面的に依存できる対象にはすべてをさらけ出して「へばりつき」,それ以外の人には心を閉ざし,感情を抑えつけ,うつ的自閉に近い形を取る。
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