症例
婦人科腹腔鏡下手術後に診断に至った低異型度虫垂粘液性腫瘍(LAMN)の1例
片倉 雅文
1
,
小宮山 慎一
1
,
谷口 智子
1
,
長島 克
1
,
定本 聡太
2
,
森田 峰人
1
M. Katakura
1
,
S. Komiyama
1
,
T. Taniguchi
1
,
M. Nagashima
1
,
S. Sadamoto
2
1東邦大学医療センター大森病院産婦人科
2東邦大学医療センター大森病院病理診断科
pp.113-117
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002034
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低異型度虫垂粘液性腫瘍(LAMN)は虫垂内腔に粘液が貯留し,囊胞状に拡張した状態を呈する疾患であり,虫垂切除例の約0.3%に認める非常に稀な腫瘍である。われわれは右付属器の囊胞性病変と術前診断し,婦人科腹腔鏡下手術後にLAMNと診断した症例を経験した。骨盤内囊胞性腫瘤は付属器腫瘍と診断され手術に至ることが多いが,右下腹部の囊胞性病変については,虫垂原発のLAMNの可能性をも念頭において診療することが肝要である。
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