診療
「簡単に・定期的に」周産期救急
-―In situシミュレーショントレーニングの勧め―
長田 佳世
1
,
木村 友沢
2
,
仁衡 琢磨
3
,
辻本 夏樹
1
,
小倉 絹子
1
,
岡村 麻子
1
,
柴田 衣里
1
,
田中 奈美
1
K. Osada
1
,
Y. Kimura
2
,
T. Nihira
3
,
N. Tsujimoto
1
,
K. Ogura
1
,
A. Okamura
1
,
E. Shibata
1
,
N. Tanaka
1
1つくばセントラル病院
2筑波大学附属病院
3ペンギンシステム株式会社
pp.225-231
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001639
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母体や新生児の急変対応や心肺蘇生を学ぶため,NCPRやJ-MELSコースなどシミュレーションを用いた講習会が近年各地で開催されている。しかしながら,多くの施設では,実際に急変対応をすることは非常に稀であり,一度だけの受講では知識・スキルが身についていない可能性がある。われわれは,in situ(シミュレーション用の模擬環境ではなく,実際の分娩室などの臨床現場)で定期的にシミュレーション研修を行った。業務の一環として定期的に実際の現場で研修を行うことで,スキルや知識の定着だけではなく,物品や動線などの問題点が速やかに解決され,病棟の「医療安全文化」の醸成に寄与することができると思われた。
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