診療
ロボット支援下手術におけるNIRCTM蛍光尿管カテーテルによる術中尿管損傷予防に関して
安見 駿佑
1
,
竹中 基記
1
,
坊本 佳優
1
,
菊野 享子
1
,
志賀 友美
1
,
早崎 容
1
,
古井 辰郎
1
,
森重 健一郎
1
S. Yasumi
1
,
M. Takenaka
1
,
Y. Bomoto
1
,
K. Kikuno
1
,
T. Shiga
1
,
Y. Hayasaki
1
,
T. Hurui
1
,
K. Morishige
1
1岐阜大学医学部附属病院産婦人科
pp.1611-1615
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001994
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ロボット支援下手術の普及に伴い,骨盤内領域の周術期合併症の1つである尿管損傷に対するより効果的な予防が望まれるようになった。これに対し,従来とは異なるアプローチで尿管を同定する蛍光尿管カテーテルが2020年1月に日本コヴィディエン株式会社より発売された。Fireflyイメージングシステムを使用し明瞭に蛍光尿管カテーテルが確認でき,安心して手術が行えるとされ,当院で留置した9症例の後方視的検討でも,術後一過性の腎機能低下,尿管浮腫は認めたものの大きな合併症は認めず,尿管損傷予防の新たな選択肢となりうるだろう。
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