特集 図解 分子メカニズムから理解する婦人科がんの薬物療法
【総論】
Ⅱ 婦人科腫瘍の薬物療法のために知っておくべき遺伝子検査
2.相同組換え修復欠損(HRD)のための検査
織田 克利
1,2
K. Oda
1,2
1東京大学大学院医学系研究科統合ゲノム学分野
2東京大学医学部附属病院ゲノム診療部
pp.1317-1323
発行日 2021年11月30日
Published Date 2021/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001940
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PARP阻害薬は,相同組換え修復欠損(homologous recombination deficiency;HRD)を示すがん細胞において,合成致死をもたらす薬剤であるため,HRDか否かが感受性予測で最も重要な指標となる。そのなかで,コンパニオン診断薬(CDx)なのか,効果予測に有用な「バイオマーカー」であるのかを区別しておくことが重要である。さらには,PARP阻害薬の感受性を予測するうえで各検査の特徴を理解し,適切な解釈を行えることが大前提となる。
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