特集 Rare tumorの最新知識
Ⅲ.子宮頸部腫瘍
2.神経内分泌腫瘍
長又 哲史
1
,
寺井 義人
1
S. Nagamata
1
,
Y. Terai
1
1神戸大学大学院医学研究科産科婦人科学分野
pp.867-872
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001812
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子宮頸部に発生する神経内分泌腫瘍は非常に稀な疾患であり,頻度は子宮頸癌全体の1〜1.5%程度である。低異型度神経内分泌腫瘍と高異型度神経内分泌腫瘍の2つに分類され,前者にはカルチノイド腫瘍,非定型的カルチノイド腫瘍,後者には小細胞神経内分泌癌,大細胞神経内分泌癌が含まれる。肺における神経内分泌腫瘍に準じて治療を行われることが多いが,悪性度が高いため早期症例でも転移・再発をきたし,集学的な治療戦略が求められる。子宮頸部神経内分泌腫瘍に対する治療に関して,後方視的研究や過去の報告をもとに考察する。
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