Japanese
English
増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
疾患
胃
胃神経内分泌腫瘍
gastric neuroendocrine neoplasm
宇賀治 良平
1
,
長浜 隆司
1
1新東京病院消化器内科
キーワード:
カルチノイド腫瘍
,
白色調・黄色調・発赤調
,
平坦〜半球状の隆起
,
増大すると粘膜下腫瘍様形態
,
頂部に陥凹・粘膜欠損
,
陥凹境界と非腫瘍粘膜境界の蚕食像欠損
,
内分泌細胞癌
,
発赤調・拡張血管
,
胃前庭部〜胃体中部発生の粘膜下腫瘍様形態
,
中心陥凹を有する潰瘍限局型形態
Keyword:
カルチノイド腫瘍
,
白色調・黄色調・発赤調
,
平坦〜半球状の隆起
,
増大すると粘膜下腫瘍様形態
,
頂部に陥凹・粘膜欠損
,
陥凹境界と非腫瘍粘膜境界の蚕食像欠損
,
内分泌細胞癌
,
発赤調・拡張血管
,
胃前庭部〜胃体中部発生の粘膜下腫瘍様形態
,
中心陥凹を有する潰瘍限局型形態
pp.609
発行日 2022年5月24日
Published Date 2022/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202796
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
胃神経内分泌腫瘍は低異型度・低増殖能の腫瘍性内分泌細胞から構成される低悪性度癌,すなわちカルチノイド腫瘍と,先行した管状腺癌内での内分泌細胞への分化から発生する高悪性度の内分泌細胞癌の2群に分類されている1).
カルチノイド腫瘍は,胃体部の粘膜固有層深部から粘膜下層に存在するECL細胞(enterochromaffin-like cell)を由来とした腫瘍細胞が増殖するため,白色調・黄色調・発赤調とさまざまな色調で平坦〜半球状の隆起を認め(Fig.1),増大に連れて粘膜下腫瘍(submucosal tumor ; SMT)様の形態を来し,頂部に陥凹・粘膜の欠損を伴う.陥凹境界と非腫瘍粘膜の境界には蚕食像を欠く.胃カルチノイドはRindiら2)によって背景疾患や高ガストリン血症の有無からType I〜IIIに分類され,生物学的悪性度や予後とよく相関するため臨床的に用いられることが多い.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.