特集 これでわかる 婦人科稀少腫瘍
子宮体部腫瘍 子宮内膜間質肉腫
藤堂 幸治
1
1国立病院機構北海道がんセンター 婦人科
キーワード:
腫瘍再発
,
ホルモン性抗腫瘍剤
,
子宮内膜間質肉腫
Keyword:
Sarcoma, Endometrial Stromal
,
Antineoplastic Agents, Hormonal
,
Neoplasm Recurrence, Local
pp.179-185
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021121877
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子宮内膜間質肉腫は予後の面からLG-ESSとHG-ESS/UUSに大別される。前者は標準手術を適用しなかった場合の再発の多さが問題ではあるが予後良好である。再発腫瘍でも外科的摘出とホルモン療法が有効で、10年以上の生存が期待できる。ただしホルモン療法は再発回数の増加につれて奏効率が低下すること、および副作用対策が問題である。HG-ESS/UUSは子宮外進展例が多く、この場合の有効な治療法がない。したがってその予後は子宮体部悪性腫瘍全体の中で最も不良である。
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