特集 Rare tumorの最新知識
Ⅰ.卵巣腫瘍
4.小細胞癌
福田 武史
1
,
角 俊幸
1
T. Fukuda
1
,
T. Sumi
1
1大阪市立大学大学院医学研究科女性病態医学
pp.827-833
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001806
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卵巣小細胞癌は高カルシウム血症型小細胞癌と肺型小細胞癌に分類され,それぞれ発生の異なるまったく別の腫瘍と考えられている。高カルシウム血症型小細胞癌に関してはSMARCA4遺伝子の変異が同定され分子生物学的特性の解明の糸口となっているが,いずれも非常に稀な腫瘍であるため,まだまだ不明な点が多い腫瘍である。治療法としては手術に引き続き様々な化学療法が行われるが症例数が少ないために臨床試験を行うことは困難であり,シスプラチンやエトポシドを用いた化学療法が行われ有効なこともあるが,まだ有効性の高い治療法は確立されていない。
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