特集 ポストコロナ時代の産婦人科医療
10.専門医研修とリクルート
野上 侑哉
1
,
阪埜 浩司
1
,
青木 大輔
1
Y. Nogami
1
,
K. Banno
1
,
D. Aoki
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.751-755
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001782
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2018年4月に専門医機構の専門研修プログラムによる研修が開始になった。COVID-19の流行により,病院の機能制限に伴う症例数の低下など研修への影響は大きい。また,初期研修医の産婦人科へのリクルート活動も,病院見学,ハンズオンセミナーなどが開催できないため苦戦を強いられている。近年,進んできた教育ツールのデジタル化は,学会のWeb開催など,今回のパンデミックを契機により拍車がかかっている。20年後を予想すれば,便利な教育ツールが充実し,研修場所を選ばず,知識や技術の習得が可能になるかもしれない。そうなると,研修医が産婦人科や,専門研修プログラムを選択する基準は,科としての根本的な魅力や指導医の医師として態度など,よりアナログな動機になるかもしれない。その魅力がいっそう際立つような未来を期待したい。
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