診療
画像診断を加味した子宮頸癌進行期分類の診断精度に関する検討
前花 知果
1
,
杉浦 敦
1
,
谷口 真紀子
1
,
喜多 恒和
1
T. Maehana
1
,
A. Sugiura
1
,
M. Taniguchi
1
,
T. Kita
1
1奈良県総合医療センター産婦人科
pp.563-566
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001729
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従来の子宮頸癌の臨床進行期分類は日産婦2011,FIGO 2008により規定され,原則として画像診断結果は進行期決定に際しては加味しないとされていたが,2020年12月に「子宮頸癌取扱い規約 臨床編 第4版」が発行され,画像診断を進行期決定に加味してよいこととなった。今回,当院で2012~2018年に広汎子宮全摘術を完遂した臨床進行期ⅠB1~ⅡB期42例の術前診断と術後診断の差異を検討した。画像診断または臨床所見による診断と術後病理診断の一致率はそれぞれ76.2%,66.7%で,有意差はなかったが画像診断が上回っていた。新臨床進行期分類の導入に伴い,術前の診断精度が向上する可能性が示唆された。
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