特集 頻用漢方薬の使いこなし 典型レシピ・奥の手レシピ
加味逍遙散
西田 欣広
1
1大分大学 医学部産科婦人科学講座
キーワード:
加味逍遙散
,
更年期障害
,
男性更年期
,
血の道症
Keyword:
Andropause
,
Kamisyoyo San
pp.2394-2395
発行日 2022年8月5日
Published Date 2022/8/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2022266001
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<Key Points>(1)この漢方処方が適応となる「主要な症候に関連付けられる症候」は?血の道症を理計する。奥の手への挑戦では「気・血・水」異常を認める症候を見極める必要がある。特に「気の異常」はカギになる。(2)この漢方処方の「使い処・使い時」は?・元気のない女性で、手足は冷えやすいのに急に全身が熱くなる。特にホットフラッシュがあり汗の量が多い。・不定愁訴があり、問診すると月経異常や微熱がみられる。不眠、精神不安などの精神神経症状も伴うことが多い。・身体所見として、脈の緊張が弱く、腹部は胸脇苦満、動悸、振水音、お血所見がよく観察される。・見た目より虚証でのぼせ症状がある男性にも使用することができる。
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