特集 卵巣癌におけるHRDとPARP阻害薬の効果
13.今後期待されるPARP阻害薬の臨床試験
矢内原 臨
1
,
岡本 愛光
1
N. Yanaihara
1
,
A. Okamoto
1
1東京慈恵会医科大学産婦人科学講座
pp.555-560
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001726
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卵巣癌に対する初回および再発治療におけるポリ(ADP-リボース)合成酵素(PARP)阻害薬の保険承認は,臨床現場に大きなインパクトをもたらした。近年,分子標的治療薬を用いた卵巣癌に対する国際共同大規模臨床試験が欧米を中心に数多く行われており,今後,分子標的治療薬の臨床導入が進むものと予想される。現在,PARP阻害薬,血管新生阻害薬,さらに免疫チェックポイント阻害薬を併用することによる相加・相乗効果を検証する臨床試験が数多く進行中である。本稿では,PARP阻害薬を中心に現在行われている臨床試験について概説した。
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