特集 卵巣癌におけるHRDとPARP阻害薬の効果
9.PARP阻害薬の有害事象とその対策
温泉川 真由
1
M. Yunokawa
1
1がん研有明病院婦人科,総合腫瘍科
pp.525-529
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001721
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PARP阻害薬は卵巣癌の治療において不可欠の薬剤である。特に維持療法として使用されるため,長期の管理が必要となる。軽度の有害事象から薬剤性肺炎,二次がんなど致死的な有害事象も生じる。安全かつ有効な使用を行うためには医療者がPARP阻害薬の有害事象とその対策を十分理解しておく必要がある。また,内服薬であり,患者の自己管理となる。医師だけではなく,薬剤師,看護師とともにPARP阻害薬の有害事象とその管理について情報共有を行い,患者教育を行うことも重要である。
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