症例
子宮頸部潰瘍と外陰部潰瘍を契機に診断された腸管ベーチェット病疑いの1例
森 向日留
1
,
田嶋 敦
1
,
清水 幸子
1
H. Mori
1
,
A. Tajima
1
,
Y. Shimizu
1
1亀田総合病院産婦人科
pp.453-459
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001699
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ベーチェット病は慢性再発性の炎症性疾患であり,口腔粘膜アフタ性潰瘍,皮膚症状,眼症状,外陰部潰瘍を主症状とする。ベーチェット病の外陰部潰瘍の好発部位は大小陰唇であり,子宮頸部に潰瘍を形成することは稀である。今回,子宮頸部潰瘍と外陰部潰瘍を契機にベーチェット病を疑い,その後の精査で消化器病変が明らかとなり腸管ベーチェット病疑いと診断された症例を経験した。子宮頸部潰瘍,外陰部潰瘍の鑑別診断ではベーチェット病を見逃さず,早期から他科と連携して診断と治療に当たることが重要である。
Copyright © 2021, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.