診療
婦人科悪性腫瘍手術後の難治性リンパ漏の治療
-—リンパ管造影の役割—
上林 潤也
1
,
山田 有紀
2
,
面川 渚
1
,
岩井 加奈
2
,
新納 恵美子
2
,
馬淵 誠士
2
,
川口 龍二
2
J. Kamibayashi
1
,
Y. Yamada
2
,
N. Omokawa
1
,
K. Iwai
2
,
E. Niiro
2
,
S. Mabuchi
2
,
R. Kawaguchi
2
1奈良県総合医療センター産婦人科
2奈良県立医科大学産科婦人科学教室
pp.101-105
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001609
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婦人科悪性腫瘍は後腹膜リンパ節郭清を含む術式が実施されることが多い。術後合併症としてリンパ漏による腹水貯留を経験することがあるが,多くの症例は保存的治療にて軽快する。しかし,難治性リンパ漏による腹水貯留があり,腹水穿刺が頻回となると患者のQOL低下の原因となる。今回,われわれは術後難治性リンパ漏に対してリンパ管造影を行い,リンパ漏の改善を認めた5例を経験したので報告する。保存的治療で改善しない難治性リンパ漏に対して,リンパ管造影は有効な治療法の1つとなりうる。
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