診療
簡便な羊水中ラメラ体数測定により7日以内の流早産を予測できる
夫馬 和也
1,2
,
津田 弘之
2
,
小谷 友美
1
K. Fuma
1,2
,
H. Tsuda
2
,
T. Kotani
1
1名古屋大学医学部附属病院産婦人科
2名古屋第一赤十字病院産婦人科
pp.1661-1666
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001576
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ラメラ体とは肺サーファクタントの貯蔵型物質であり,妊娠中,肺胞液とともに胎児肺から羊水中に放出されている。羊水中ラメラ体数は,胎児肺成熟のマーカーとして確立されてきた手法である。これまでに,子宮内炎症に伴い羊水中ラメラ体数が増加するという報告はされているが,羊水中ラメラ体数を早産時期予測に用いた研究はない。今回の検討の結果から,羊水中ラメラ体数値により測定から7日以内の早産を予測することができることを示唆する結果を得たので報告する。
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