Japanese
English
研究
羊水中レシチン/スフィンゴミエリン(L/S)比測定
Studies on Analytical Method of Lecithin/Sphingomyelin Ratio in Amniotic Fluid by Using of Iatroscan TH-10 and Helena L/S Ratio Kit
徳野 桂子
1
,
見谷 君子
1
,
田中 ひろ枝
1
,
伊藤 浩一
1
,
渡辺 智恵美
1
,
村田 健二郎
1
,
荻野 廣太郎
2
,
木野 稔
2
,
松村 忠樹
2
Keiko TOKUNO
1
,
Kimiko MITANI
1
,
Hiroe TANAKA
1
,
Koichi ITO
1
,
Chiemi WATANABE
1
,
Kenjiro MURATA
1
,
Hirotaro OGINO
2
,
Minoru KINO
2
,
Tadaki MATSUMURA
2
1関西医科大学附属病院中央検査部
2関西医科大学附属病院小児科学教室
1Dept. of Central Laboratory, Kansai Medical Univ. Hospital
2Dept. of Pediatrics, Kansai Medical Univ. Hospital
pp.322-325
発行日 1983年3月15日
Published Date 1983/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917420
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はじめに
産科,小児科領域において新生児,特に未熟児における特発性呼吸窮迫症候群(IRDS)の発症予知,早期診断は重要な課題である.最近,藤原1),小林2)によって人工肺サーファクタントの経気道的補充療法が開発され良好な結果を得ているが,これらの治療法が発展するにつれIRDSの早期診断の必要性はより高まるものと思われる.Gluckらの報告3,4)以来,胎児肺成熟度の指標の一つとして羊水中のレシチン/スフィンゴミエリン(L/S)比がよく用いられている.われわれは,イアトロスキャンTH−10を用いた羊水中L/S比測定法およびその正常値について検討5)し,現在,臨床検査としてルチン化している.今回ヘレナ社製の改良薄層板を用いたL/SRatio Kit (以下ヘレナキット)についてその測定法の基礎的検討を行い,イアトロスキャン法との比較検討を行ったので報告する.
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