特集 発生から紐解く 胎児超音波診断アトラス [Web動画付]
第2章 スクリーニング検査
4.妊娠末期
山本 祐華
1
Y. Yamamoto
1
1順天堂大学産婦人科
pp.1296-1301
発行日 2020年11月30日
Published Date 2020/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001487
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妊娠末期のスクリーニングは妊娠中期のスクリーニングと何が違うのか? と思われるが,チェック項目自体は大きく変わらない。20週で確認したことの再評価となることが多いものの,発育途中の段階で20週では認めなかった所見が認められることがある。例えば,妊娠23週頃より腸管の蠕動が始まるため消化管閉塞の所見は顕在化する。また,胎児心奇形に関しても左心系の異常は妊娠30週を過ぎると顕在化するといわれており,動脈管縮窄症を含めた妊娠末期の再評価は必要である。
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