保健行政スコープ
末期医療に関する国民の意識について
梅田 勝
1
1厚生省健康政策局総務課
pp.744-745
発行日 1993年10月15日
Published Date 1993/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900907
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近年,脳死・臓器移植に関わる問題,がんや植物状態患者等の増加に伴う末期医療の問題などを契機として,医療における倫理に対する国民の関心が高まっている.また,現在の医療水準では治療が期待できない末期状態や植物状態の患者に対する延命医療について,そのあり方が問われている.
そこで,平成5年3月,「末期医療に関する国民の意識調査等検討会」が設置され,こうした末期医療に対する現時点での国民の意識をアンケート調査方式で把握するとともに,その結果に基づいて問題となる論点を整理し,わが国において求められている末期医療のあり方について検討した.8月4日,検討会は,アンケート調査結果と整理された論点をまとめた報告書を健康政策局長に提出した.
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