特集 着床前診断—現状と近未来の方向性—
総論
2.着床前診断に用いられる生殖医療技術
荒木 康久
1
Y. Araki
1
1群馬パース大学大学院保健科学研究科
pp.803-807
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001354
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着床前遺伝子診断(PGT)は基本的に胚から細胞分離して,そのDNAを解析しなければならない。生検された胚は,その後凍結保存され,DNA解析結果を待って子宮に移植される。胚に侵襲を加えることで胚の生存に影響するばかりでなく,正確な解析結果を得るためにも生検操作は最小限の侵襲で行わなければならない。本稿では細胞分離の技術を中心に述べるが,PGTにかかわるエンブリオロジストは生検技術だけでなく生命倫理観を深めて従事しなければならない。
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