特集 婦人科医が知っておくべきがん遺伝子パネル検査の基礎知識
Ⅳ.がん個別化治療への道筋
7.コンパニオン診断薬—婦人科がんを中心に—
赤木 究
1
K. Akagi
1
1埼玉県立がんセンターがんゲノム医療センター センター長
pp.729-734
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001329
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腫瘍の薬物療法を行ううえで,がん関連遺伝子の変化を調べ,少しでも高い抗腫瘍効果を模索する医療が広がってきている。婦人科でも近年,BRACAnalysis,MSI検査など極めて重要なバイオマーカーとなる遺伝子・ゲノム情報を用いた診療が行われるようになってきた。治療を目的として遺伝子検査が実施されるが,同時に遺伝性乳癌卵巣癌(HBOC)症候群やリンチ症候群などの遺伝性疾患が判明するなど,治療のみならず遺伝医療にも対応していくことが求められる。
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