今月の臨床 徹底解説! 卵巣がんの最新治療―複雑化する治療を整理する
新規治療薬の作用機序と使いどころ《コンパニオン診断》
卵巣がんに対するコンパニオン診断の使い方
平沢 晃
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1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科病態制御科学専攻腫瘍制御学講座(臨床遺伝子医療学分野)
pp.317-323
発行日 2020年4月10日
Published Date 2020/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209936
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●マイクロサテライト不安定性(MSI)検査は,免疫チェックポイント阻害薬ペムブロリズマブの選択を目的としたコンパニオン診断に用いられる.
●BRCA1/2遺伝学的検査は,BRCA1/2陽性の卵巣がんに対する初回化学療法後の維持療法にPARP阻害薬オラパリブを使用するためのコンパニオン診断に用いられる.
●卵巣がんのコンパニオン診断を契機として,Lynch症候群や遺伝性乳がん卵巣がん(Hereditary breast and ovarian cancer : HBOC)などの遺伝性腫瘍が判明することがある.知ることのメリットを活かす対応が重要である.
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